ミゾソバ(溝蕎麦) 石田散薬

散歩写真

これは11月に撮った写真。散歩道の途中にある用水路脇でミゾソバ(溝蕎麦)、タデ科が咲いていた。

ミゾソバ(溝蕎麦)、タデ科。ミゾに生えるソバに似た植物ということからついた名前。まさに水路(ミゾ)にびっしり生えている。

別名のウシノヒタイは、葉の形が牛の額ににていることから。下写真を見るとまさに牛の額。

花は直径3~4っm程度の小ささで淡いピンク色から白色。蕾の状態だとピンク色が濃く見える。上写真はまだ蕾の状態だけど下写真は白色の花で蕾が開いている。でもこの花びらに見えるのはガクなんだそうだ。このミゾソバは新選組副長の土方歳三の生家(日野・石田村)で製造販売されていた民間薬「石田散薬」の原材料になっていた植物。多摩川の支流である浅川の石田村周辺で採取して土用の丑の日に収穫を行っていたそうだけど、この写真を撮ったのは、以前は日野市大字石田の飛び地だった場所付近(いまは日野市新井に町名が変更されている)。

ここは土方歳三の墓がある石田寺から浅川を挟んだ近い場所になるので、このあたりで土方歳三もミゾソバを採取して石田散薬の行商をしていたかもしれない。石田散薬は現在は薬効が確認されていないが、江戸期から昭和初期まで胃腸薬として民間で愛用されていた。日野市の土方歳三資料館などで石田散薬の再現プロジェクトが行われているそうだ。

これはタデ科のミゾソバの近くで咲いていたタデ(蓼)、タデ科。「蓼食う虫も好き好き」ということわざがあるけど、タデの葉は非常に辛く人間は普通食べないが、一部の虫は好んで食べることから、「人の好みはさまざま」という意味でこのことわざが生まれたそうだ。

撮影  2025年11月8日  にほんブログ村

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