高幡不動尊では4月26日から5月30日まで春季大祭国宝まつりが開催されている。
毎年この春季大祭期間中にはいろいろな行事が行われるが、お不動さんの日(縁日)と重なる4月28日の1日だけ五重塔の最上部まで上ることができる。
4月28日にだけ五重塔に上がることができるのは知っていたが、これまで28日はずっと平日。この日が週末になったのはこのブログを始めた2007年12月よりも前、2007年4月28日の土曜日だった。
普段は閉じられている五重塔横の扉が開いていたので行ってみると、警備の人に「ここは出口で入口は地下になります」と言われて地下に回った。
五重塔の地下から、コンクリートの螺旋階段を昇っていく。
人がギリギリすれ違えることができるぐらいの幅しかない螺旋階段の壁面にはお釈迦様に関係するいろいろな場面の彫刻が施されていた。
上が「ご誕生」、下が「天上天下唯我独尊」。他に「酒池肉林」などというのもあった。
上がった所の警備の人に聞くとこの階段は150段ぐらいあるそうだ。
最上部はこんな感じの場所。思っていたより広くて、ぐるっと一回りできる。
都心のビルに比べるとそれほど高くはないのだが、境内には高い建物がないので回りがよく見える
高幡不動駅(水色丸印)、入り口の仁王門(赤丸印)、弁天池(黄色丸印)、屋根修理中の不動堂(白丸印)。
大日堂大玄関(水色丸印)、昨年新しくなった大師堂(赤丸印)、鐘楼(黄色丸印)。
いつも下から見上げていた大観音像。
ちゃんと水平に撮らなかったので、ちょっと不格好だけどソフトが自動的につなげてくれた五重塔から4方向のパノラマ写真。
高幡不動駅がある東方向。
山アジサイの自生地がある山側の南方向。
境内の奥の方が見える西方向。
浅川河川敷があって視界が広がる北方向。
山の中から見ると五重塔に人がいるだけで普段となんだか違う感じがする。
弁天池から見上げみたところ。
午前中から昼過ぎぐらいまでは混雑するだろうと思い、上ることができる終了間際(16時まで)の15時頃に向かったのがよかったのか、思ったよりも上っている人が少なかった。
普段の午前中とは違ってこの日は夕方になったので逆光の不動堂。
滅多に見ることができない景色を見ることができてうれしい日となった。