11月3日は晴れの特異日だけあって、前日の雨がうそのように朝から晴れた東京多摩地区。
天気予報でやっていたが、11月3日が晴れの特異日とはっきり言えたのは20年以上前の話で、
最近20年間は晴れの特異日と言えるほどではないらしい。
高幡不動尊では秋恒例の菊まつりが10月28日から開催されている。
境内では七五三参りの人を多く見かけるようになってきた。
久しぶりに菊の種類や仕立てについての紹介。
まずは、菊まつりで一番よく飾られる「厚盛」又は「厚物」。
次に上の「厚盛」に似た「厚走」。
「厚物」の花頭最下部から管状の長い走り弁が四方に咲く花型。
下の方の花弁が垂れているのが「厚物」との違い。
袋状の真っ直ぐ長い走り弁が放射状に付いたものが良い花だそうだ。
次は「管物」と呼ばれる花弁が管状の菊の花。管の太さで「太管」「間管」「細管」に分けられる。
まずは一番太い「太管」。
次が一番細い「細(針)管」。
最後が、太いと細いの中間の太さとなる「間管」。
「管物」は管状の花弁が長く真っ直ぐ伸びて、花弁の先は小さく固く玉巻き状となり、
花芯の部分がカップ状か茶筅状になったものが良い花だそうだ。
よく見ると「厚物」の花弁を細く管状にした感じだね、だから「管物」。
次は、花は大菊だけど、かなり背が低い小型の仕立て「だるま作り」。
だるま作りにも「厚物」と「管物」がある。
同じ背が低い仕立てで、「だるま作り」が三本仕立てなのに対して、この「福助作り」は一本仕立て。
先ほどの「厚盛」などは2m近い草丈だけど、この「だるま作り」「福助作り」はBナインと呼ばれる
植物成長調整剤を使って草丈を40cm以内に仕立てる。
この大きさならば、簡単に運べてせまい場所でも飾ることができるね。
逆に最初に紹介した「厚盛」などは、運ぶのが大変・・・
次は変わった花の形をした菊の種類「一文字」。
明治元年(1868)から皇室の紋章になったので、御紋章菊とも呼ばれる。
確かに菊の花としては、あまり見かけないけど、紋章としては馴染みがある形。
この「一文字」は花弁の大きさが揃い、幅広でしわの少ないものが良い花だそうだ。
これは「懸崖作り」。
芽先を摘み取る”摘芯”をくり返して、花の滝のように崖から垂れ下がった形に仕立てるもの。
そもそもこの形に仕立てることも大変でしょうが、これだけたくさん花を1本の菊から
咲かせることがすごいと思う。
今年は開催期間の最初から花の咲き具合がいい感じ。