国立近代美術館 東山魁夷展

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連休後半は本栖湖でのキャンプを雨で断念したので、ずっと行きたかった東山魁夷展に出かけることにした
生誕100年東山魁夷展のページはこちら。絵は画像としてブログにアップできないので、いろいろな絵についてはこのページを参照のこと

場所は竹橋にある東京国立近代美術館
東山魁夷展1東山魁夷展2
家から電車で1時間ほどで到着
休日に家族で電車に乗って都心に出るのは2年ぶりぐらいだろうか?

中学・小学生は無料でしかも子ども用ガイドをくれるのはなかなかGood!
でも子供たちは東山魁夷にあまり興味はなさそうだったけど
東山魁夷展4
これはチケット(中央)、パンフレット(左)、子ども用ガイド(右)
パンフレットの絵は「花明り」(1968)、チケットは「道」(1950)。いずれも代表作品だけど、私の一番のお気に入りは「緑響く」。いわゆる白い馬シリーズで1972年(昭和47年)に描いた全作品にこの白い馬が現われている。
そのほかのお気に入りは「冬華」(1964)「宵桜」(1982)かな。
このページにもこれらの絵の情報がある

東山魁夷が描く自然の風景は単純化された部品の平面的な繰り返しの妙に見えるが、実はその1つ1つがとても緻密に繊細に描かれている。
そしてそれが平坦だが、まるで油絵のように順々に積み重ねたように繰り返されて全体が築かれている。

この筆の緻密さと繊細さは精密な工業製品のような凄味と1つ1つ丹精込めて描かれることによる生の鼓動が静かだけど確実に感じられる。
(以上、あくまでも私の個人的な印象です

以前、東山魁夷展を見たのは学生時代後半。確か新宿のどこかの百貨店で開催されていたものだった。

この頃の私はまだバイトでプログラムを作っていた駆け出しプログラマーだったが、この緻密で繊細な1つ1つの部品で全体が構築されているのをみて、まさにこれはプログラムに通じる世界だと感じたことを覚えている。きれいなプログラムを見たときと同じ感動だったと思う。

東山魁夷が描く自然の風景はいままでも結構見てきたが、ヨーロッパの建物や街を描いた作品を今回たくさん見ることができた。

今回たくさんの展示作品の中で一番すごかったのは、唐招提寺御影堂の障壁画《濤声》だった
これが障壁画なのか?海と波の風景が障子になっているのがすごい。これを見れただけで今回は行った甲斐があった。この蒼色は好きだ

この障壁画がある唐招提寺御影堂のページはここ。実際にはこんな感じの場所らしい。
すばらし障壁画なんだけど、この部屋に座っているとちょっと落ち着かないかもしれない

ゴールデンウィークということもあってかなり混雑していて、じっくりと絵を見ていられない感じだった
東山魁夷展3
東京国立近代美術館での開催は5月18日(日曜日)までなので、行くならばお早めに

ちなみに会社(株式会社コプロシステム)がある五反田からだと地下鉄利用で30分ほど。
木、金、土曜日は午後8時までやっています(入館は閉館30分前)

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