1月11日に近所でどんど焼があった
周辺の自治会や有志でどんど焼が行われているが、私の住む自治会では、ずいぶん前にとりやめになって以来、長らく開催されておらず、関係者の苦労の末、今年久しぶりに復活させたそうだ
昨年末に自治会の回覧板で、どんど焼準備のお手伝い募集があった。普段あまり自治会のお手伝いをする機会が少ないので、わずか1日だけだけどお手伝いさせてもらった。
どんど焼の準備には河原からカヤを刈って運んだり、竹を用意して小枝をとったりという前作業もあったけど、私は開催日前日に会場となる小学校の校庭でやぐらを組む作業を手伝うことに
久しぶりの復活ということで、やぐらの組み方を知っている人がわずか数名しかいないそうで、いろいろと試行錯誤しながらの作業。
できあがったやぐらしか見たことがないけど、どんど焼のやぐらってこうやって組むんだね
寒いかなぁと思ったら、天気も良くて風もあまり吹いていなかったので結構暖かい。
しかし写真ばっかり撮っていて全然手伝っていないような・・・
さて以下からは開催当日の写真
完成されたどんど焼の姿。竹を数本組んだだけの状態にカヤやワラの肉付けがされて、なかなかしっかりとしたいい感じの姿になっている
どんど焼は小正月(1月15日)に行われる火祭りの行事で、お正月に飾った門松やしめ縄、書き初めで書いた物を持ち寄って焼くもの。その火にあたったり焼いた餅を食べて無病息災を願うものだそうだ
朝から持ち寄られたお正月のお飾りが回りにつけられた。ダルマの下の書き初めには「己の弱さに負けず勉学せよ」とある。ここで燃やしてしまわず勉強机のそばにずっと貼っておいた方がいいような・・・
こちらは書き初めらしい言葉が並んでいる
正月のお飾りだけでなく書き初めが持ち寄られるのは、焼いた時に炎が高く上がると字が上達すると言われているからだそうだ。
日本各地で開催されていたどんど焼が中止された原因の1つにダイオキシンの問題があったと記憶しているが、飾り物についているプラスチックなどの不燃物は取り除かれていた。
火の粉が燃え広がないように、消防団が回りに水をまいてから着火。
乾燥している時期だけに、すごい勢いで燃えあがった、火はやっぱり怖いね
組んだ竹が燃えてやぐらがくずれたところ。このようになるまで火をつけてからわずか5分たらずだったと思う。
これが夏の夜だったらキャンプファイヤーなんだろうなぁ、なんて思いつつ、しばらくはこうやって燃える様子をみんなで眺めていた。
この状態でも熱くて近くに寄れない
少し燃えたかが落ち着いてきたが、まだ時々燃えた竹がはじける音がしていた。
竹のはじける音って結構すごい音だよね
合図とともに一斉に子ども達が竹の先につけた餅(というか団子)を焼きはじめる。
この日はこの冬一番の寒い日だったけど、火の回りにいるのであまり寒くない
これ、なんだか面白い光景かも
焼けた餅は竹の先だけを切ってもらい、その場で食べてもよし、持ち帰ってもよし。こうやって餅を焼くことってあまりない体験だったので、みんななかなか楽しそうだった
お正月に門松や注連飾りによって出迎えた神様を炎と共に見送る意味があり、左義長、どんと焼き、どんどさん、賽の神(道祖神のこと)など、地方によりいろいろな呼び方があるそうだ。
今回のどんど焼きの看板には「賽の神 復活第一回どんど焼き会場」と書かれていたが、来年の第二回目も微力ながらお手伝いさせていただきます