夏の京都、写真オフ会旅行。
前日の猛暑に凝りて夫婦だけの2日目は贅沢に観光タクシーを使って回ることに(汗)
是非とも行きたいというところがなかったので、午前中はタクシー運転手さんオススメコース(これはまた別記事に)、午後は30年以上前の修学旅行の復習として金閣寺・龍安寺を回ることにした。
鹿苑寺の舎利殿。お久しぶり!相変わらずピカピカですね(笑)といった感じ。
方丈と陸舟(りくしゅう)の松。足利義満が自ら育てていた盆栽を地植えにしたといわれる五葉松。
それが本当ならば樹齢600年にもなるが老松の雰囲気はまったくない。
西に向いた船の形に仕立てられている。これは、この船に乗って西方浄土(極楽浄土)に向かうことを願ったそうだ。
夕佳亭(茶室)から見た、薄いサワラの板を重ねたこけら葺きの屋根と鳳凰像。
この金箔の壁は毎朝確認して手入れしているそうだ。
自分の遠い記憶にある金閣寺の姿は池(鏡湖池)を挟んだこの位置からの姿。まあ入口の総門をくぐって来ると最初に金閣寺が見えるのがこの場所なんですけどね。
中学の修学旅行で来た時は思ったよりも小さいなぁっていう印象。
その記憶もあって、この日は特に大きい小さいは感じなかったが、相変わらず金ピカで、果してこの建物から目の前のきれいな庭園を眺めて、ゆっくりできたのだろうか心配になってしまう。
一番下は落ち着いた寝殿造風なので、普段はここから庭園を眺めたのだろうか。それともこれは舎利殿なので、そもそもここでくつろぐことはなく、方丈やちょっと高いところの夕佳亭から夕陽と一緒に眺めてくつろいだのだろうか・・・などと暑い中でいろいろと考えてしまった(笑)
当然だけど金閣寺はこのピカピカの舎利殿だけでなく、いろいろな見どころがある。足利義満がお茶の水に使った銀河泉とか、手洗いに使った厳下泉とか、西園寺家鎮守の安民沢とか、中国の故事登竜門に因んで竜門滝に置かれた鯉魚石とか、これらすべてを観光タクシーの運転手さんがガイドになって一緒に回って説明してくれるのですごくわかりやすい。でも暑くてあまりじっくり見ていられなかった・・・
続いて龍安寺。観光タクシーなのでクーラーの効いたタクシーに乗ることほんの5、6分で到着したが、たぶんこの酷暑の中を金閣寺から龍安寺まで歩け(徒歩20分ぐらい?)と言われたらあきらめて帰ったと思う。
龍安寺と言えば枯山水の石庭が有名。というかそれしか知らないけど実は広大な鏡容池があってその周囲が回遊式庭園になっている。
この池は広くスイレンに覆われているがハスの花も少しだけ咲いていた。
深い緑に囲まれている。秋の紅葉も見事だろうね。
でもやっぱり龍安寺と言えばここだよね。
1975年にエリザベス女王がここを訪れて、それを外国メディアが大きく紹介したことから、枯山水の石庭が(特に海外で)有名になったそうだ。
水を感じさせるために水を抜く。まさに禅問答のような話だけど、まさにここは臨済宗の禅寺。
ご存知のように、どこから眺めても15個の石が全部見えるところはないという話が有名。
でも、この広さの庭園だと、そういう配置になるのそれほど難しくないとか、実は15個全部見えるポイントがあるとかいろいろ雑音が聞こえてきますが、それは確認していません(笑)
ここで皆さん瞑想に・・・というより暑いから日陰で涼んでいるって感じ。
ここでも運転手さんがガイドとなって、塀の高さを手前から奥に微妙に低くして遠近法で庭を広く見せているとか、塀の外の景色を取
り入れた借景になっているとか、いろいろと説明をしてくれる。
妙に気になったのがこの消火バケツ。自然災害が少ないと言われる京都では火事が一番怖いんだろうね。
実は修学旅行でここに来た記憶はない。当時横浜市立の中学校の修学旅行は京都と奈良。
行った記憶があるのがさきほどの金閣寺、そして銀閣寺と清水寺、知恩院、二条城。奈良は東大寺と法隆寺と中宮寺のみであとは全部忘れた(涙)。
なぜだか中宮寺の弥勒菩薩の優しい姿がすごーく印象に残っているので、そのうち奈良も訪れたい。