8月から9月にかけて、なぜか散歩に出かけることができる日は天気に恵まれない。この週末も土曜日は比較的良い天気だったけど仕事。散歩に出ることができた日曜日は不安定な天気。
不安定を絵に書いたような黒い雲が出ている高幡不動尊の境内。
このあとザーっと降った雨のために、五重塔下の休憩所で雨宿りをすることになった。
先週見つけたフユサンゴ(冬珊瑚)にこの日は花が咲いていた。実をつけているのにまだ花が咲くんだね。
ナス科らしい花なんだけど、なんだかちょっと失敗写真・・・
フジバカマ(藤袴)に良く似ている、ヒヨドリバナ、キク科。
和名の由来は、ヒヨドリが山から下りてきて鳴く頃に開花することから。でもこのところ高幡不動の山内ではあまり鳥の鳴き声は聞こえない。まだセミの声の方が大きいからかな
このヒヨドリバナは秋の七草の1つであるフジバカマとよく似ている。フジバカマはキク科ヒヨドリバナ属なので分類学上は同属。
秋の七草の1つになるぐらい、万葉の昔から日本人に親しまれてきたフジバカマは、いまでは自然の状態で見ることが非常に少なくなっていて、準絶滅危惧種に指定されている。
一方、ヒヨドリバナは高幡不動の山でも普通に見ることができるぐらい全国で自生している。フジバカマと違って名も知れぬ野草だからだろうか・・・
これが本物のフジバカマ、このあたりでフジバカマが咲くのは10月に入ってから。
小さなかわいい花、マルバルコウソウ、ヒルガオ科。きれいな赤色がちょっと目立つ花。
熱帯アメリカ原産で江戸時代に観賞用として持ち込まれたらしいが、いまでは野生化しフェンスや低い木に巻き付いている姿を見ることができる。
雨宿りした後に撮ったマルバルコウソウ。
雨が降った後だからだろうか、駐車場そばのヤナギの木がやけに目立った。
この日はこのあと久しぶりに京王百草園に向かった。その途中で見つけたクズ(葛)、マメ科。
フジバカマと同様、クズは秋の七草。
秋と言えば、9月12日は中秋の名月。中秋の名月は満月の日だとばかり思っていたら違っていて、旧暦8月15日の月のこと。暦の関係で必ずしもこの日が満月になるとは限らず、今年は6年ぶりに中秋の名月と満月が重なったそうだ
一応撮ってみたけど、単なる天体写真のようで、中秋の名月という雰囲気が出ない。やはり家の屋根や山、できればススキなどを一緒に撮らないとダメだね
わかっているものの平日なので、帰宅したらお月さんはもう高いところに上がってしまっていた。
ちなみに「仲秋の名月」と書く場合もあるが、旧暦の7月を初秋、同8月を仲秋、同9月を晩秋と区分するため、仲秋では旧暦8月全体となる。旧暦8月15日限定という意味では「中秋」を使うのが正しいんだそうだ。
まあ、こんなウンチクより美味しい月見団子の情報の方が役に立つので書きたいけど、残念ながらその情報はない