オホーツク海の流氷と札幌の雪まつりを見るための北海道旅行。初日は羽田空港から紋別空港まで飛んで紋別港から流氷観光船ガリンコ号に乗った。
オホーツク紋別空港、かなり小さなターミナルビル。運行機種はボーイング737-800、歩いてターミナルビルに向かう。
紋別港に向かう途中で見た巨大(高さ12m、幅6m、重さ7トン)なカニ爪のオブジェ。昭和58年(1983年)に行われた「流氷アートフェスティバル」というプロジェクトで制作されたオブジェなんだそうだ。
これが乗船するガリンコ号ⅢIMERU、366トン、全長45.55m、幅8.5m。IMERU(イメル)はアイヌ語で「稲光」「雷」を意味するそうだ。
船首部分にあるこの大きな2つのドリルで流氷を砕きながら突き進むのがウリ。氷があればの話だけど。
ガリンコ号はⅡとⅢが交互に運行していて、私が乗船したⅢが出港した時に入れ替わりで入港してきたガリンコ号Ⅱ。
ガリンコ号Ⅱがドリルで流氷を砕きながら突き進む様子。まったく砕いてはいない・・・
これはガリンコ号Ⅲの船首のドリルの様子を船上から見たところ。 氷を砕くというより、シャーベットをかき混ぜている状態(笑) 実はこれらの氷はオホーツク海の北の方から漂流してきた流氷ではなく、紋別港の中で凍った海氷。海水は塩分を含むので凍りにくいがマイナス1.8℃まで冷えると凍り始める。 2月2日に網走地方気象台が流氷初日を発表したが、この日(2月3日)の紋別ではまだ流氷初日は発表されていない。しかも流氷初日は視界内の海面で流氷が初めて見られた日で、やっと沖合に流氷が見えたというレベル。この状態だと流氷があるのは海岸からだいたい20キロから30キロ付近になるので、ガリンコ号Ⅲの速度(16ノット)だと1時間近く走らないと流氷に近づけない距離。紋別市の流氷初日はこの日の翌々日の2月5日で、平年より12日、去年より16日遅く、統計が残る1956年以降、4番目に遅い記録となったそうだ。まったくうれしくない記録。
この日は紋別港を出るときれいな海面が広がっていた。 風も流氷もなく、時々晴れ間が見える穏やかな航海・・・
港の中の景色は流氷が接岸した雰囲気。奥に見えるのは氷海展望塔のオホーツクタワー。海中展望塔なので流氷が接岸した時は、下から流氷を見ることができるそうだ。海の氷には違いはないんだけれども、なんともモヤモヤした気分で紋別港を出てこの日の宿泊地であるサロマ湖畔に向かった。これは翌朝にホテルの窓からサロマ湖とオホーツク海を見たところ。サロマ湖は凍結して雪が積もっているので、どこからが湖なのかわからない状態。
撮影 2023年2月3日 にほんブログ村
コメント
オホーツク海の流氷、直に見られて羨ましいです。
かなり沖合に出ないと見られないのですね!
温暖化の影響ですかね?
ちびた>凪々さん
この日の紋別だと観光船で行く距離ではないようです。
平年よりかなり遅めだったようです。
ガリンコ号、名前は聞きますが実物は見たことがありません。
砕氷船でも、ドリルで粉砕するんですね。
氷の厚さが薄くないと砕氷できないのではと思います。
それにしても寒そうですね。
ちびた>西やんさん
ドリルで粉砕するタイプは珍しいかもしれませんね。
日中でも-5℃ぐらいでしたが風があまりなかったので思ったほど寒くはなかったです。
流氷を見に行かれましたか!小生も北海道勤務時代に夜行列車で網走まで行って初めての流氷体験をしました。あれからもう40年が経っちゃいました。立春を過ぎて一時期の強烈な寒さも収まり先週末は過ごしやすかったですが、今週末は雨模様で変わりやすい天気予報、明日は再び厳しい冷え込みで関東も雪がありそうです。三寒四温を重ねつつ春の足音を待つ如月の日々ですね。
ちびた>ローリングウエストさん
流氷は一度見に行きたいと思っていました。
北海道の雪より東京の雪の方が寒い気がしました。
寒そう。
ちびた>のぼるさん
日中でも-5℃です。予想していたほど寒くはなかったです。
同じ海の水が凍ってても
流氷と氷では大きな差が有りますよね~
大海原を流れてきた氷とそこで凍った氷 笑
残念でしたねぇ~
ちびた>hisamiさん
同じ「氷」なのに扱いが全然違いますね。
はるばる流れて来たありがたみですね(笑)