以前から最近のJRA(日本中央競馬会)の競馬場は、ものすごくきれいで豪華になったと聞いていたけど、想像以上の場所だった
どんな場所なのかちょっと見るだけだし、人がたくさんいるのは嫌なので、この東京競馬場でレースが開催されておらず、他の競馬場でも大きなレースがないこの時期の土曜日を選んだこともあって、普段よりも人がかなり少なめだったようだ
私が子どもの頃に行った淀(京都競馬場)や大府(中京競馬場)は、タバコの煙と外れ馬券が紙吹雪のように舞う場所だったけど、ここはどこかの百貨店かショッピングモールに来たような錯覚に陥る
社会人になって何度か行ったトゥインクルレース(大井競馬場)も光りの演出はなかなかきれいだったけど、設備はここまでオシャレではなかった
見た感じは賭け事をする場所という雰囲気はしないが、ショッピングモールと決定的に違うのは「音」。ここは心地よい音楽の代わりにレースの実況や払戻し金額などが流れていて、時々、馬券の販売締切り時間を意味するのであろう電子音が流れる。電車が発車するのかと思った・・・
(下写真左)特に店もない普通の通路の壁際までこんな装飾がされていたりする。
(上写真右)ここは馬券(正しくは勝馬投票券)を買う機械が並んでいる投票所(自動販売所)。フロアの中で唯一競馬場らしい雰囲気を感じる
まだ小学校低学年の頃に良く行った(いまはもうない)大阪球場の場外馬券売場には、すいている窓口とやたら混んでいる窓口があった。「あっちの窓口の方が空いているで~ぇ」と言ったら、親父が「あかん、あそこは当たれへん」と言われたような記憶がうっすらとある。
きっと大昔は枠ごとに買う窓口が決まっていて、人気の枠にはたくさんの人が並び、人気薄の枠は窓口がガラガラだったのだろう
すごいのはフロアの中だけではない。「ここは都心を離れた郊外に新しくできた大学のキャンパスです」と紹介されてもわからない雰囲気(下写真)
「緑が多いこのキャンパスでは木陰で学生が読書しています」・・・という感じ
もちろん、花壇もたくさんある
ただ大学のキャンパスと違うのは、花壇の回りのベンチでは参考書ならぬ競馬新聞を見つめる人達が座っていること
ちょっと場違いな感じのところの紹介は終わりにして、競馬場らしいところに出てみる。
(下写真左)手前がフジビュースタンド、奥がメモリアルスタンド。とにかくデカイ施設としては6階までのようだが、建物としては10階建てのビルぐらいあるだろう
(上写真右)世界最大級のターフビジョン。テニスコート3面分の大きさだと書かれていたが、比較するものがなくその大きさがよくつかめなかった誰かあの横にタバコの箱を置いてみて
(下写真左)レースがない日のスタンドはガラガラなので、天気が良ければお弁当を持ってピクニック気分で遊びに来てもいい。不意の雨でも屋根があるし、きれいなトイレも完備されている
(上写真右)フジビュースタンドの裏側(あれこっちが正面か?)、右側にパドックがあって上から見渡せるようになっている。ところでこの松の木に白い物がたくさん、これは花?実?マツボックリ?
(下写真)数々の名勝負が繰り広げられたゴール前。この東京競馬場での次の開催は10月10日(土)、翌11日は毎日王冠(G2)がある。レースがある日にこの場所からレースを見てみたいけど、きっとこの場所は人がいっぱいなんだろうな・・・
毎日王冠と言えば平成10年(1998年)に史上最高のG2レースと言われたメンバー(エルコンドルパサー、グラスワンダー)に勝ったサイレンススズカはいまでも強く印象に残っている馬
サイレンススズカはこのレースの次の天皇賞(秋)で、レース中に骨折、そして予後不良。この悲劇的なレースはいま思い出してもあまりにも悲しい
ちなみにこの日ここで馬券は買わず、家に帰ったあといつものようにインターネット(IPAT)で馬券を買った。いつものように悲しい結果に
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