昭和記念公園の梅の見所は梅園とこもれびの池周辺の2ヶ所。
こもれびの池は、昭和記念公園の砂川口に近いところにある。
砂川口は普段使う立川口から一番遠い場所にあるので、今まで行ったことが
なかった。だからこの池を見るのもこの日が初めて。
このこもれびの池は水鳥の池や日本庭園の池に比べてコンパクトな池だった。
こもれびの池周辺に咲いている梅のうち、梅園には咲いていない品種の紹介。
これは紅色、八重咲きの錦光(キンコウ)。
梅は品種改良によりたくさんの品種がある。花を鑑賞することが目的の「花梅」と
実を採取することが目的の「実梅」に分けられ、「花梅」は400品種、「実梅」は
100品種以上あるそうだ。
そして「花梅」は野梅(ヤバイ)系、緋梅(ヒバイ)系、豊後(ブンゴ)系の3系に
分けられるそうだ。
この錦江は緋梅系。緋梅系は野梅系から変化した梅で枝の髄や幹の断面が紅に
なる。花の色は紅色や緋色が多いが白花でも枝の髄が紅だと緋梅系になるそうだ。
これは濃紅、八重咲きの鹿児島紅(カゴシマコウ)。
この梅も緋梅系。濃い紅色が印象的な梅。
これは白色、一重咲きの冬至(トウジ)。冬至の頃から咲くと言われる早咲きの梅。
この梅は野梅(ヤバイ)系。野梅系は野梅から変化した原種に近い梅で枝が細く、
花も葉も比較的小さく芳香がある品種。ヤバイ系ってなんだかヤバイ梅みたいだ(笑)。
これは紅色、八重咲きの八重寒梅(ヤエカンバイ)。
この梅は豊後系。豊後系は梅と杏の交雑種で葉が大きく生育が良い品種。
(ここまでの梅に関する情報は梅園やこもれびの池にある梅ガイドの看板から)
梅は3~5分咲きだけど、このロウバイ、ロウバイ科は満開。きれいに咲いている。
ロウバイは梅よりもずっと香りが強い。
そして、以前はまだ少しだけ咲き始めていた節分草、キンポウゲ科。節分に近くなって
来たためか、かなりたくさん咲いていた。
節分草はスプリング・エフェメラルなので、夏前には葉も枯れて地上から姿を
消してしまう。
節分草が咲いているのは、こもれびの池とこもれびの里の間あたり。
よく見ないと咲いていることに気が付かない花だけど、写真を撮っている人が
いつもいるから、それが目印。