高幡不動尊、秋恒例の菊まつりが10月28日(土)から始まった。
不動堂前は両側に菊が飾りられ、七五三参りの人がこの菊を背景にして写真を撮っていたりした。
毎年、不動堂前に飾られる菊は品評会に出すような菊ではなく、菊人形のような細工モノが飾られる。
この亀の菊人形は毎年飾られる常連さん。
今回は品評会に出される菊の紹介。これらの菊は直径が18cm以上の大きさ(大輪)の大菊と呼ばれる菊。ただ大菊と言って特別な菊ではなく、実は菊まつりでは一番よく見かけるタイプの菊。
これは、大菊の中でも、太い花びらが集まってこんもりと盛り上がった「厚物」と呼ばれる菊。
「厚物」なんて知らなくても菊まつりと言えばこの菊だよね(笑)。
そしてこちらは「厚物」に対して「管物」と呼ばれるタイプの大菊。花びらが管状になっていて、その管の太さで太い順に太管、間管、細管・針管などにわけられる。
上が太管、下が間管。
下が一番細い細管・針管。確かに細い。
上の方の「厚物」の菊とはかなり違うように見えるけど、この細い管状の花びらを広げて太くして、垂れ下がらずに中央部分に向けて盛り上がると「厚物」の菊になる(笑)。
高幡不動尊の菊まつりでは品評会に出される菊だけでなく、いろいろなタイプ(品種)の菊が飾られている。例えば下のようなかわいい菊。
スプレー菊と呼ばれ、1本の長い主茎に1つ花が咲く大輪の菊と違って、多くの茎に分離して小さめの花を沢山咲かせる品種。特に上の菊はポンポン咲き(ポンポン菊)などとも呼ばれる。
このスプレー菊はいろいろな種類があって、写真を撮っていても楽しいので、次回はスプレー菊も紹介していきたい。
菊まつりが始まる頃は、境内の紅葉が始まる頃。
五重塔まわりの紅葉はまだ色づき始めという感じだけど、色づきが進むのって結構早かったりする。
高幡不動尊の菊まつりは11月18日(日)まで、そして同じく18日から30日(金)まで、もみじまつりとなる。